しおさとまつりー中止となりました
2021-01-11 (月)
急告!
楽しみにされていた方には誠に申し訳ございませんが、新型コロナ感染防止の観点から急遽中止とすることといたしました。9日に玉野市で8人の新型コロナ感染者が出たということで、充分な感染防止策は講じることにはしていましたが、究極の感染予防策を取ることとなりました。
なお、チケットお買い上げのお客様には、お買い求めいただいた担当者のほうに直接ご連絡いただくようお願いします。
改めての開催については、コロナの感染状況等を勘案して、後日発表させていただきます。
玉野市東部の胸上地区にナイカイ塩業㈱という日本有数の製塩業の会社があります。そのルーツを辿ると、「塩田王」と呼ばれた児島の野﨑武左衛門が山田・胸上地区に開発した東野﨑浜塩田にまで遡ります。
玉野市内で目に見える形で幾つもの製塩の遺跡や遺構などが残っているのは、今では山田・胸上地区だけですが、実は玉野では市内全域で入浜式や枝条架流下式塩田による製塩が営まれていました。
塩づくりについて学び、そこから玉野の歴史や文化・産業・人物などを学ぶうち、私たちは先人たちの思いに少しでも近づいてみたいと思うようになりました。「しおさとまつり」は、そのような玉野の製塩にまつわる歴史・文化・産業・人物などを、狂言という日本古来の伝統芸能によって笑いながら学び笑いながら伝え、しおさと玉野の様々な物語を語り継いでいます。今年はコロナ禍の中、できるだけ笑える物語となるような題材を選び、一日も早い疫病退散を願う新作狂言を楽しんでいただくこととしました。
■ 開演 14:00~(開場13:30~)
■ 会場:玉野市立荘内市民センター2Fホール
■ プログラム
第1部 古典三題 二人大名、因幡堂、貰聟
★ 「二人大名(フタリダイミョウ)」(約35分)
粗筋:二人の大名は天気の好さに誘われ供を連れずに出掛ける。大名は道中で供をさせようと通りかかった男に自分達の太刀を持って供をするように頼む。男は断るが大名に脅され慌てて従う。大名は男に太刀の持ち方を教え男を太郎冠者と呼び供をさせるのだが・・・
出演:通りの者/成瀬和惠、大名/成山佳子、脇坂和子
★ 「因幡堂(イナバドウ)」(約30分)
粗筋:大酒呑みの妻を持つ男が妻の留守中に離縁状を送りつける。自由の身になったものの一人暮らしは不便だと新妻を得るために因幡堂の薬師へ妻乞いにやってくる。薬師のお告げを夢見に聞いた男は早速その出会いの場所へ行くと、そこに女性が一人立っていて・・・。
出演:夫/小坂運子、妻/田中宣史
★ 「貰聟(モライムコ)」(約20分)
粗筋:大酒呑みの男が泥酔して帰宅すると呆れた妻と口論となり酔った勢いで妻を家から追い出してしまう。妻は子どもを残して実家へ身を寄せるが、翌朝酔いから醒めた男は昨晩の出来事を後悔し妻は親元へ身を寄せているだろうと舅宅を訪ねるが・・・。
出演:聟/相澤恵子、舅/斉藤章夫、妻/西村秀子
―― 休 憩 ――
第2部 新作狂言とプロ狂言師による古典狂言
★ 「御塩献上(オシオケンジョウ)」(約20分)
粗筋:伊予伯方が浜の浜子らが伊勢大神宮に御塩を献上に行く旅の道中、備前野崎が浜の浜子らと遭遇する。伯方と野﨑の浜子らは「袖触れ合うも他生の縁」と同道するが、道すがら話をしていると両者が互いに「我々の塩こそ日本一」と喧嘩を始める。そこに目代の仲裁が入るのだが、、、。
出演:野﨑浜の浜子甲/斉藤章夫、乙/成山佳子、丙/相澤恵子、伯方浜の浜子イ/成瀬和惠、ロ/脇坂和子、ハ/西村秀子、目代/小坂運子、玉爺/田中宣史、後見/広坂武昌
★ 「鬼瓦(オニガワラ)」(約20分)
粗筋:裁判のため京に赴任していた大名が訴訟に勝ち、そのお礼のため太郎冠者と二人五条の因幡堂のお薬師如来に参詣する。今回の勝訴もこのお薬師如来のお蔭と感謝し、国許へこの御堂を安置することにした。二人は、ふと御堂の大屋根を見ると厳めしい鬼瓦が目にとまった。ところが・・・。
出演:大名/田賀屋逸生、太郎冠者/井口竜也
■ お問合せ・連絡先 090-5260-9057(玉野しおさい狂言会 斉藤)
主催 玉野しおさい狂言会
指導 田賀屋夙生
笠岡市在住の狂言師。1980年四世茂山千作師(故人)、十三世茂山千五郎師(故人)に師事。1989年より「田賀屋狂言会」を主宰。岡山県芸術文化賞審査委員を務めるなど、岡山を中心に精力的に狂言普及活動を行い、海外でも高い評価を得ている。2009年より「玉野しおさい狂言会」を指導。
https://www.facebook.com/tamanominartfest
入場料 一般 1,500、学生(大学~小学生)500円、乳幼児以下無料
※ 今年は、チケット販売所を設けておりません。恐れ入りますが、全て会員からお求めいただくようお願いします。お問合せは、090‐5260‐9057(斉藤)にお願いします。
荘内市民センター:日曜・祝日・年末年始
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