
完成しない仕事展
2022-09-15 (木)〜2022-10-23 (日)
日本を離れニューヨークへと向かった1999年の秋。私はそこで一人、生きるために絵を描き、描いた絵をストリートで売り、そんな生活を5年間続けた後、”表現の世界で生きる”と覚悟を決めました。何物にも代えがたい喜びでした。
2008年に横浜から玉野に帰ってきた私は、その翌年、駅東創庫にスタジオを構えました。
駅東創庫は大型倉庫を利用した施設で、目の前には瀬戸内海が広がり、ゆったりとした開放感があります。ここ駅東創庫は、誰もが気軽に訪れることができる雰囲気があり、私にとっては多くのご縁をもたらしてくれました。
本展覧会では、感謝の意味も込めて、そのご縁で始まった仕事など、駅東創庫に入居してからの仕事を3つに区分けしてご紹介します。
○ 絵を描く・・・・・・・・自由に描く絵とコミッションワーク
○ デザインをつくる・・・・壁紙のデザインやサインのデザイン
○ 子どもとあそぶ・・・・・こども芸術アプローチ
タイトルの“完成しない仕事展”とは、私に想像力がある限り作品は完成することはありません。今は混沌とした時代ではありますが、たとえどんな状況になろうとも生涯にわたり絵を描き続けたいという思いから、そのようなタイトルをつけました。
特別企画「山田茂トークイベント『ニューヨーク・ストリート』」
10/10(月・祝)13:30~15:00@中央公民館多目的室(大)
入場無料、定員50名(先着順)
山田 茂, 抽象画アーティスト
山田茂は33歳まで生まれ故郷である岡山県玉野市で暮らし、独学で絵を描いていた。その後、The Art Students League of New Yorkへの留学を機に、1999年から2004年までニューヨークで暮らす。
多様な人種がひしめき合い、尽きることのない欲望に満ち溢れたニューヨークは、彼の創作表現を一変させた。これまでのクラシカルな油彩による具象的な絵画表現を手放し、彼の記憶にある断片的な色や形を抽象画で表現し始めた。それは同時に彼の内面にある”美とは何か”についての探求でもあった。
しかし、美とは普遍的に存在する観念であるが、普遍的定義ができないものとも言える。彼の美の探求はその答えを見つけることよりも、むしろその問いを提示することに注力されている。
近年の作品は、わび・さびといった禅に関係の深い美意識に影響を受け、静けさ、素朴、余韻、不完全といった美学的概念を基軸とした作品が作られている。また、彼の生まれ故郷で現在暮らしている岡山は、禅との関わりも深く、雪舟や良寛など、有名な芸術家や禅僧を輩出している。
https://www.shigeruartstudio.com/
入場無料
たまののミュージアム:水曜日
玉野市立図書館・中央公民館:休館日:
毎週月曜日(月曜日が祝日と重なったときは開館し、直後の祝日以外の日に休館)
年末年始(12月29日~翌年1月3日)
特別整理期間(3月13日から3月16日)
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