
「しおさとまつり2022」玉野公演
2023-02-18 (土)
玉野の塩づくりとまちづくりに関係する新作狂言を作り、プロ狂言師の指導を仰ぎながら日本古来の伝統芸能に相応しいものに仕上げ、「しおさとまつり」として古典及び新作、並びに先生出演の狂言を公演します。
今年は、これまで創作してきた11件の新作狂言の登場人物や時代背景を改めて検証し、冊子として発行する活動を行います。玉野市のまちづくりを考える人たちにとっても有益なバイブルとなるだけでなく、魅力ある玉野作りに資する活動を目指します。新作狂言については、今年は、過去に上演した創作狂言を新たな視点で再編し、リバイバル上演します。
◎ 開催日時及び場所:
・玉野公演:2023年2月18日(土)14:00~@玉野市立荘内市民センター
・岡山公演:2023年3月2日(木)11:00~@岡山後楽園能舞台
◎ 公演番組:
・古典狂言:水掛聟(ミズカケムコ)、佐渡狐(サドギツネ)、福の神(フクノカミ)
・新作狂言:出世武左衛門(シュッセブザエモン)
・プロ狂言師出演番組:神鳴(カミナリ)
◎ 番組概要
・水掛聟
(粗筋)水田を見回りにやって来た舅は自分の田に水がないことに驚く。よく見れば、隣に田を持つ娘聟が畦を切って自分の田へ水を引き入れている。見かねた舅は聟を待ち伏せて意見をするが、忠告はやがて口論となり、互いに身勝手な持論を展開。騒ぎを聞きつけ仲裁にやってきた娘までも巻き込んで・・・
・佐渡狐
(粗筋)都へ上る途中道連れになった佐渡と越後の百姓。佐渡に狐の生息を巡り賭けとなる。実は佐渡に狐はおらず、狐を知らない佐渡の百姓は役人に賄賂を使って嘘の判定を依頼する。役人の「佐渡に狐はいる」という判定に納得のいかない越後の百姓は、佐渡の百姓に狐の格好を問いただされ・・・
・福の神
(粗筋)毎年年の暮れに大社を訪ねる二人の信仰者。今年も連れ立って参詣すると、これを見守っていた福の神が降臨する。熱心に参拝を重ねる二人に対して今後豊かな暮らしを続けるための秘訣をと、福の神は訓示を述べるのだが・・・。
・出世武左衛門
(粗筋)備前児島味野村に住む昆陽野元蔵(後の野﨑武左衛門)は、足袋の商いで財を成すが、売掛金の回収が滞ったことから商売替えの必要性を感じ、伯父の中島富次郎に相談した。周囲の反対にあうも、人生の全てを掛けて製塩事業に取り組もうとする元蔵は、伯父の賛同を得ることができた。
・神鳴
(粗筋)都で流行らぬヤブ医者が東国へ下ろうとする。その途中、突然雷鳴が鳴り渡り、目の前に神鳴が落ちてきた。腰を強く打った神鳴は、この医者に針治療をしてもらうのだが・・・
・水掛聟(出演)聟/成瀬和惠、舅/西村秀子、娘/田中宣史
・佐渡狐(出演)佐渡の百姓/小坂運子、越後の百姓/成山佳子、役人/広坂武昌
・福の神(出演)福の神/斉藤章夫、参詣人甲/脇坂和子、参詣人乙/相澤恵子
・出世武左衛門(出演)(昆陽野元蔵)斉藤章夫、(妻・美須)成山佳子、(中島富次郎)田中宣史、(百姓壱)脇坂和子、(同弐)西村秀子、(足袋人夫甲)相澤恵子、(同乙)小坂運子、(同丙)成瀬和惠、(後見)/広坂武昌
・神鳴(出演)(神鳴)島田洋海、(医師)田賀屋夙生、(後見)広坂武昌
◎ 入場料:
・玉野公演:一般/1,500円、学生(大学~小学生)/500円、乳幼児/無料
・岡山公演:入場無料
玉野市立荘内市民センター:日曜・祝日・年末年始
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