
しおさとまつり 玉野公演
2025-03-09 (日)
しおさとの歴史と文化を笑いで紡ぐ「しおさとまつり」、今年も荘内市民センターで開催します。
「しおさとまつり」は、玉野の製塩にまつわる歴史や文化を狂言という日本古来の伝統芸能によって笑いながら学び笑いながら伝え、しおさと玉野の様々な物語を語りつぎ、玉野への愛着を深めてもらいたいと願っています。
玉野公演:
・日時:令和7年3月9日(日)14:00開演(13:30開場)
・会場:玉野市立荘内市民センター2階ホール
公演番組:
・古典狂言:『瓜盗人』、『清水』、『墨塗』
・新作狂言:『しおさとのシーボルトさん』
・プロ狂言師番組:『酢薑』
番組紹介:
・古典狂言 :
『瓜盗人』(ウリヌスビト)
粗筋:通りがかりの畑の瓜を出来心で盗んだ男は、自分が作ったと人にあげたところ、もっと欲しいとねだられ、再び盗みに行くことに。一方、畑の主は瓜を盗まれたことに気付き、泥棒よけに案山子を作るが壊されて激怒、自ら案山子に扮して、盗人がやって来るのを待ち構える。盗人が再びやってくると、、、
出演:何某/西村秀子 畑主/脇坂延子
『清水』(シミズ)
粗筋:主人から、茶会で使う水を清水に汲みに行くように命じられた太郎冠者は、七つ(午後4時)過ぎると、鬼が出るから嫌だと断るが、主人は承知せず家宝の桶を持たせて追い出す。太郎冠者が、鬼に襲われたふりをして帰ってくると、主人は家宝の桶を惜しみ、自ら清水へ行くと言い出して、、、
出演:太郎冠者/斉藤章夫 主人/相澤恵子
『墨塗』(スミヌリ)
粗筋:訴訟事のため永らく都に滞在していた田舎大名は、訴訟も無事に済み近々帰郷することとなるが、在京中に親しくなった女のもとへ、太郎冠者を伴って別れの挨拶に立ち寄ることに。暇乞いの事実を知らされた女は、別れを惜しんで泣き始めるが、その挙動に不審を感じた太郎冠者は、、、
出演:大名/成瀬和惠 太郎冠者/広坂武昌 都の妾/成山佳子
・新作狂言:
『しおさとのシーボルトさん』
粗筋:紅毛人医師・シーボルトは供の者と共に江戸参府のために長崎を出立、太宰府から宮島を経由し潮待ちのために、日比港に立ち寄った。そこで、日比古浜の塩づくりを観察したシーボルトらは、野﨑家の大番頭と小番頭に売僧(マイス)と間違えられるが、、、
原作:田賀屋夙生(玉野しおさい狂言会師匠)
出演:供の者甲/小坂運子 乙/成山佳子 浜子壱/相澤恵子 弐/西村秀子 参/成瀬和惠 野﨑家大番頭/斉藤章夫 小番頭/脇坂延子 後見/広坂武昌
・プロ狂言師番組:
『酢薑』(スハジカミ)
粗筋:都へ上っていく道中、摂津国の薑売と和泉国酢売が行き合う。街道で酢売りが商売を始める。自分の許し無しに商売を始めるとは何事という薑売が、「からい」にかけて「からく天皇の御時…」と薑の由来を語る。すると酢売りは、返しに「す」にかけて「推古天皇の御時…」と酢の由来を語って聞かせるが、、、
出演:酢売り/田賀屋夙生 薑売り(島田洋海)
岡山公演は、3月3日(月)11:00~、後楽園公演能舞台で開催されます。
こちらもお楽しみに!
玉野しおさい狂言会:斉藤章夫、成山佳子、相澤恵子、西村秀子、成瀬和惠、脇坂延子、小坂運子、広坂武昌
プロ狂言師:田賀屋夙生、島田洋海
・プロフィール
田賀屋夙生師:笠岡市在住の狂言師。1980年四世茂山千作師(故人)、十三世茂山千五郎師(故人)に師事。1989年より「田賀屋狂言会」を主宰。岡山県芸術文化賞審査委員を務めるなど岡山を中心に精力的に狂言普及活動を行い、海外でも高い評価を得ている。2009年より「玉野しおさい狂言会」を指導。2022年永年の狂言普及活動に対し文部科学大臣表彰を受ける。
島田洋海師:田賀屋夙生師の次男。2002年十三世茂山千五郎師(故人)に入門、師事する。同年京都能楽養成会入会。修行中は日本一忙しい書生を自負し日々精進する。2009年4月京都能楽養成会を卒業し独立。2019年3月極重習の『釣狐』を拓く。2023年9月田賀屋氏に続き岡山で2番目、28年振りに『釣狐』を公演。現在京都を中心に活動しつつ、岡山周辺にも狂言普及のために活動の場を拡げている。
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入場料:一般/1,500円、学生(大学~小学生)/500円、乳幼児/無料
・チケット取扱い:(公社)玉野市観光協会(玉野産業振興ビル1階)、玉野観光案内所(宇野駅構内)
玉野市立荘内市民センター:日曜・祝日・年末年始
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