
うの狂言-しおさとまつり
2016-12-04 (日)
概要:玉野の製塩にまつわる歴史・文化を、狂言と言う日本古来の伝統芸能によって伝えることを主眼として活動する玉野しおさい狂言会が、古典狂言と新作狂言「出世武左衛門」に挑戦します。
・時間14:00~16:00
・番組
①古典狂言「鬼瓦」(オニガワラ)
粗筋:訴訟の件があって長らく都に滞在していた大名。ようやく落着し、めでたく帰国の運びとなる。このように無事帰国できるのは、日頃信仰する因幡堂薬師如来のご加護のお陰と召使いの太郎冠者を連れてお礼に参上する。国元にもこれに似た薬師如来を安置しようと考えた大名は、堂を建立するために外観の造りを見学していると・・・。故郷を懐かしむ大名の人間味が表れ、ほのぼのと描かれた狂言の名作である。
配役:大名(塩崎テツミ)、太郎冠者(成瀬和惠)
②古典狂言「六地蔵」(ロクジゾウ)
粗筋:在所で六地蔵堂を建立した田舎者は、中に安置する六体の地蔵を買い求めに京の都へやってくる。都の賑やかさに中々仏師を探し出せない田舎者の元へ、都の詐欺師(素っ破)が近づいて自ら仏師であると偽り、金を騙し取ろうとあれこれ企てるが・・・。狂言「仏師」と同類曲になるが、本曲の特色は、仲間の徒ら者との計画が徐々に崩壊していく様が見どころ。
配役:(素っ破)斉藤章夫、(田舎者)相澤恵子、(ツレ)田中宣史、西村秀子
③古典狂言「附子」(ブス)
粗筋:主人は外出するに当たり、二人の召使いに附子を預けて、「これは吹く風に触れるだけでも滅却(=死)するほどの猛毒だから、注意しながら留守番をするように」と言いつけ出掛ける。残された召使いは怖々見張りながらも、段々と中身が気になって・・・。小学5年の教科書で取り上げられ、「狂言と言えば附子」と思い浮かぶほどの人気作。
配役:(太郎冠者)小坂運子、(次郎冠者)成山佳子、(主人)脇坂和子
④新作狂言「出世武左衛門」(シュッセブザエモン)
粗筋:足袋の製造販売で財を成した武左衛門ではあったが、得意先不算用が増えたことから、商売替えの必要性を感じ、伯父の富次郎に相談した。周囲の猛反対に遭うも、人生の全てを掛けて製塩事業に取り組もうとする武左衛門は、伯父の賛同も得ることができついに塩田開発に着手した。
⑤プロ狂言師による古典狂言:「飛越」(とびこえ)
粗筋:お茶会に行くことがあるなら誘って欲しいと新発意(しんぱち:出家して間もない少年)から声をかけられていた檀家。二人してお茶会に向かう道中、小さな川があって飛び越えないといけない。檀家はサクッと飛び越えられるのに対し、新発意は走ったり、目を閉じたりして飛び越えようとするのだが、、、。
配役:(新発意)田賀屋夙生、(檀家)井口竜也
連絡先:090-5260-9057(斉藤)
主催:玉野しおさい狂言会
https://www.facebook.com/tamanominartfest/
入場料:一般/前売り1,000(当日1,500)、学生(大学生以下)500
(チケット取扱:玉野市文化会館バウハウス、総合文化センター、Comuni Space uz)
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